2021年度の平均売却価格

2022年度の平均売却価格

直近の平均売却価格

参照：国土交通省　不動産情報ライブラリ

柏市で売れた一戸建て（築古・中古）の特徴を、年次で比較します。
2021年から2022年にかけて、柏市で売れた一戸建て平均売却金額は208万円増加し、変化率としては前年比6.42%上昇となりました。
売れた物件の中身を見ると、「築年数は2年古く」なっていますが、平均売却価格は200万円以上増加しており需要の高まりが感じられます。

柏市における一戸建て市場は特定の地域というよりも、全体として取引が行われています。
2021年、2022年共に最も取引が多く行われたのは、豊四季エリアでした。

【柏市で売れた一戸建て（築古・中古）の特徴 年次推移】

参照：国土交通省　不動産情報ライブラリ

2024年以降の一戸建て（築古・中古）需要予測

ずばり！
柏市の一戸建て需要は、2024年以降も高くなると判断しています。
柏市では2021年から2022年にかけて中古一戸建ての取引価格は増加しました。
2023年の7~9月時点の動きとしても平均売却価格は上向きです。
需要がより増えている要因としては「つくばエクスプレス沿線の開発」や、「新型コロナウイルスが影響した社会変化」によって、これまで都心に多くみられた単身世帯や若い共働き世帯が柏などの郊外に移り住むようになったことが考えられるでしょう。

具体的なエリアとしては、引き続き豊四季周辺の人気が続くと予測しています。
東武アーバンパークラインにある1つの駅、豊四季駅は、主要駅である柏駅や流山おおたかの森駅の隣に位置しており、都心へ直結するつくばエクスプレスやJR常磐線が便利に使えるためアクセス性が抜群で、通勤通学需要での人気が高い地域です。

柏市では住みやすい環境づくりを進めるための、「柏市住生活基本計画」という計画が進められていて、注目が集まっています。
中でも、豊四季エリアは上記計画で「重点供給地域」（特に良質な住宅・住宅地を供給する地域）に指定されているため、今後も住みやすい住環境が整っていくと期待できます。
実際に、豊四季駅の南口では「豊四季駅南口地区 地区計画」が計画されています。

2024年度も特に柏市の中央部やつくばエクスプレス沿線で、戸建て需要が集まる傾向が続くと予測しています。
データをみても平成30年に行われた住宅・土地統計調査によると柏市における実際の居住を伴う住宅総数は年々増加しており、引き続き需要は高まっていくと期待できるでしょう。

一方で相関関係はまだデータで見られていないものの、開発地域から距離があり高齢者世代が多い南部地域は全国的にみられる高齢化に伴って、空き家の増加が予想されており売りづらくなっています。

参考：柏市役所「柏市住環境基本計画（第2次）」

参考：柏市役所「柏市を取り巻く住宅・住環境の状況」

参考：柏市都市計画課「豊四季駅南口地区計画」

参考：柏市役所都市部住宅政策課「3 現地調査結果」

2021年の平均売却価格

2022年の平均売却価格

直近の平均売却価格

参照：国土交通省　不動産情報ライブラリ

柏市で売れた中古マンションの特徴を、年次で比較します。
2021年から2022年にかけて、柏市で売れた中古マンション平均売却金額は455万円増加し、変化率としては前年比22.2%上昇となりました。

平均売却価格上昇の主な理由としては

1. 活発な開発などによって都心から、単身世帯や若い共働き世帯が移り住んでいる動きがあること
2. 建築資材の高騰化によるマンションの建築コストが増加したこと
3. 2013年頃から2024年4月現在までは低金利が続いており、より高いマンションへのローンが組みやすい状態であること

が考えられます。

柏市における中古マンション市場は特定の地域というよりも、全体として取引が行われています。
2021年、2022年共に柏と旭町エリアは根強い人気がありました。

【柏市で売れた中古マンションの特徴 年次推移】

参照：国土交通省　不動産情報ライブラリ

2024年以降の中古マンション需要予測

ずばり！
柏市の中古マンション需要は、2024年以降に高まると判断しています。
柏市では2021年から2022年にかけて中古マンションの取引価格は増加しました。
2023年の平均売却価格は落ち着いていますが、1~6月の半年間に例年よりも高い平均売却価格を記録していたことで、一旦元の値動きに戻ったと判断しています。

柏市では、近年主につくばエクスプレス沿線を中心に開発計画が進められてきました。
例えば柏の葉キャンパスでは、次世代のスマートシティ（社会課題が解決できるまちづくり）を目指してきました。
これまでも複合施設の「駅前中核街区ゲートスクエア」を開業させるなど、大学や千葉県、民間企業が協力してより住みやすく、充実した環境を整えています。

こうした地域の開発計画によって、ファミリー世帯や夫婦世帯は中心部に集まる傾向にあり、需要の高まりから2024年2月時点でも「ソライエ新柏プレミスト」や「シティテラス柏」などの新築マンションの建設計画が多数進行中です。

注目エリアとしては、つくばエクスプレス沿線や柏、旭町は引き合いが高まりやすいでしょう。
中でも柏駅前では長年課題となっていたそごう跡地を市が買い取ることが決定し、本格的な再開発が進められていく予定で今後の注目がより一層高まるでしょう。

参考：柏の葉国際キャンパスタウン構想委員会「柏の葉国際キャンパスタウン構想」

参考：三井不動産「柏の葉スマートシティの歴史」

参考：大和ハウス工業株式会社「ソライエ新柏プレミスト」

参考：住友不動産「シティテラス柏」

参考：柏市都市部都市計画課「柏市 都市計画マスタープラン」

2021年の平均売却価格

2022年の平均売却価格

直近の平均売却価格

参照：国土交通省　不動産情報ライブラリ

柏市で売れた土地の特徴を、年次で比較します。

2021年から2022年にかけて、柏市で売れた土地の平均売却金額は153万円増加し、変化率としては前年比6.4%上昇となりました。
売れた土地の中身を見ると「土地面積が広く」なっており、平均売却価格上昇に繋がりました。

柏市における一戸建て市場は特定の地域というよりも、全体として取引が行われています。
新築需要が高まっていることで、戸建メーカー等が土地を仕入れる動きも盛んです。
2021年、2022年共に最も取引が多く行われたのは、豊四季・大室エリアでした。

【柏市で売れた土地の特徴 年次推移】

参照：国土交通省　不動産情報ライブラリ

2024年以降の土地需要予測

ずばり！
柏市の土地需要は、2024年以降もあると判断しています。
柏市では2021年から2022年にかけて土地の取引価格は増加しており、平均売却価格も2023年7~9月は例年より高値を記録しています。

柏市は、国勢調査の「人口増減数の大きい市町村の人口及び人口増減数（2015年～2020年）」で、増加数が大きい市町村として全国18位を記録した人気エリアです。

秋葉原など都心へのアクセス性も抜群によく、地域の開発計画も進められているため、柏市は長い目で見ても引き続き需要は多くあると考えます。

特につくばエクスプレス沿線や東武アーバンパークライン沿線は引き続き人気が強まると予測しています。
2021年・2022年において豊四季での取引が多く行われました。
豊四季駅は流山おおたかの森駅や、柏駅といったショッピングセンターなども多くある駅に隣接しています。

豊四季駅のように、中心部や都心へのアクセス性や買い物のしやすさを保ちながら、静かでゆとりのある場所であることが人気要因の1つであると考えています。
上記要因が当てはまる、「柏たなか駅」周辺はつくばエクスプレスの停車駅で開発が進んでいる人気地域です。
駅前には「柏たなか駅前公園」があり、行きやすい場所に広々とした公園があることは魅力の1つと言えるでしょう。

また、駅前の再開発や東武アーバンパークラインのダイヤ改正により高柳駅周辺の地価が上昇しています。
柏市は都心へのアクセスが便利なつくばエクスプレスが通る北部エリアだけではなく、一部の南部エリアにおいても地価の上昇が見られます。

参考：総務省統計局「令和２年国勢調査 人口等基本集計結果」

柏市は、令和6年1月の時点で、434,358人が住んでいます。
総人口は戦後から増加が続いていますが、平成以降から増加率は下降傾向です。
柏市は令和1年、2年の各市が発表した人口動態データによると、千葉県内で4番目に人口増加しておりますが、市の予測では2035年をピークに本格的な人口減少に転じるとしています。

一方で市内に在住する外国人は、7,882人で、前回の国勢調査実施年である平成27年の5,153人と比較して、2,729人（52.9％）増加しています。

年齢構成について

令和5年9月末時の住民基本台帳によると、柏市の年齢構成は以下のようになっています。

0～14歳の年少人口：54,590人（12.5%）
15～64歳の生産年齢人口：267,557人（61.4%）
65歳以上の老年人口：113,055人（25.9%）

柏市の傾向として、近年老年人口が増え、生産年齢人口はやや減少気味です。
しかし年少人口においては、増加傾向です。
理由は近年の柏の葉キャンパスを始めとして大規模開発が進んでおり、子育て世帯が増えたことが影響していると考えられています。

年齢構成別の人気地域としては、年少人口は主に柏の葉キャンパス駅等がある柏市上部、生産年齢人口は柏駅等がある柏市中央部に集まっています。
老年人口に関しては、箕輪や酒井根等の柏市南部に集中しているのが大きな特徴です。

参考：柏市役所「柏市の将来人口推計」

世帯数について

世帯数の状況としては令和6年2月時点で、推計198,092世帯です。
令和5年2月時点では推計191,847世帯、令和4年2月時点では推計189,102世帯と年々世帯数が増加しており、核家族や単身世帯が増えていると分かります。

参考：柏市役所所属課室「毎月常住人口」

参考：柏市役所企画部 経営戦略課「人口ビジョン（改訂版）」

参考：柏市役所所属室「柏市統計書エクセルデータ」